カルマとは?
私たち全員の人生には、カルマという仕組みが関係しています。
私たちがやってきた行動、これからやる行動、これのことを総合的にカルマといいます。
カルマとはサンスクリット語で「行為」という意味で、仏教では「業」と言われます。
私たちの魂には、過去世や過去のカルマが記憶情報として蓄積されています。
カルマによって得られる結果が自分の運命になります。この運命というのはカルマによって決まってきます。
行為というと、「行動したこと」とイメージするかもしれませんが、それだけではありません。
「身・口・意」これがすべてカルマになります。身は「行動」、口は「発した言葉」、意は「想い」を意味しています。
私たちが悪い言葉を言ったり、悪いことを想ったりしたことも全てカルマになります。悪いことだけではなく、良いことも、良くも悪くもないことも全てがカルマになります。
カルマの法則
カルマには法則があります。
これは、行為の一つ一つがエネルギーを生み、同等の結果として返ってくるというものです。もう少し簡単に言うと、「自分のしたことは、いつか自分に返ってくる(因果応報)」という法則です。
良いカルマの結果として、人生での達成や成功を経験し、悪いカルマの結果として、人生での挫折や悲しみを経験し、良くも悪くもないカルマの結果としては、人生での平凡な経験をすることになります。
例えば、誰かに親切にしていれば、人から親切にしてもらえます。誰かを裏切れば、人から裏切られるという風に、自分のしたことが返ってくるというものが「カルマの法則」です。
良いことをすれば良い運命になり、悪いことをすれば悪い運命になるということが、この法則です。自分の行動によって運命が決まり、その結果を人生において受けることになります。つまり、運命というのはカルマの総合的な結果と考えると良いでしょう。
過去(過去世も含む)の自分が今の自分を生み出し、今の自分が未来(来世も含む)の自分を生み出しています。
私たちがどんな家庭にどんな性格を持って生まれてくるか、考え方や行動の癖までもカルマによるものなのです。
カルマの種類
カルマは3つの種類に分けられています。これがサンチッタカルマ、プララプタカルマ、アーガーミヤカルマといいます。
- サンチッタカルマ:過去世において行った行為の結果が蓄積されたすべてのカルマです。
- プララプタカルマ:今現在行っている良い考えに基づいた良い行動、悪い考えに基づいた悪い行動など、今行われているカルマです。
- アーガーミヤカルマ:これから起こるカルマです。
誰しもがサンチッタカルマ(総合的なカルマ)のうち、数十%のカルマの結果を今世で経験するというカリキュラムを組んで生まれてきています。
サンチッタカルマ(総合的なカルマ)をカルマの銀行だとイメージしてください。
そして、良いカルマを貯金、悪いカルマを借金とします。これらの貯金と借金は、カルマの銀行の中で相殺することはできません。
私たちはこの世に生まれてきて、借金を苦難として、貯金を幸福として「自分で経験すること」によって相殺することができるのです。
私たちは皆、カルマの銀行から貯金と借金をもって生まれてきています。貯金を多く持ってきている人や借金を多く持ってきている人など、人によってその割合には違いがあります。
しかし、人間に生まれてくることができるということ自体が稀有な機会なのです。よほど過去世で良い考えに基づいて良い行動をしたからこそ、神に近い存在である人間としてこの世に生まれてこれているのです。
カルマの影響は自分だけではない
このカルマの影響は自分だけにとどまりません。7世代がこの影響を受けてしまいます。
自身のカルマは自分を含めた7世代下の子孫まで。自分が影響を受けるのは、自分を含めて7世代上の先祖からです。特に近い世代のカルマの影響を強く受け合います。
従って、「自分の人生だから。」「自分が良ければそれでよい。」というような無責任なことは言えません。私たちは知らぬ間に影響を与え合っているのです。
悪いカルマの解消
私たちは「自分で経験すること」によってカルマを解消しています。
過去世で、誰かを騙してお金をだまし取っていたとします。その時の被害者は過去世の肉体ではなく、魂に向かって「お前も同じ経験をしろ!」というような恨みのエネルギーを送っています。
そのため、生まれ変わっても生まれ変わっても恨みのエネルギーは無くならず、カルマの銀行に借金として残っています。
今生でその借金を相殺しようとする人生を選んでいるとすると、今生で誰かにお金をだまし取られてしまいます。人間的には辛いことですが、これによってカルマは解消されます。
過去世の被害者も「同じ経験をしたので、もう許そうと思う」という具合で恨みのエネルギーが無くなるイメージです。
借金の相殺ができるとは言っても、出来るだけ辛い経験をしたくないですよね?
悪いカルマ(借金)を減らすアガスティアの葉
「アガスティアの葉」が他の占いと違う大きな特徴の1つは、私たちがカルマの銀行から持ってきた借金を自分で経験せずに減らす方法を教えてくれるということでしょう。
それは13章と14章で教えてもらえます。そのほとんどがインドのお寺における儀式やマントラを唱えること、お守りを身に着けることによって、カルマの解消がなされたり、悪いエネルギーから守られる仕組みになっています。
人によって、カルマの解消に出てくるお寺や儀式の内容は変わります。その方にとって一番ベストな解消方法が葉には書き記されています。
アガスティアという聖者は、この世が出来た時にカルマの法則を考えた本人であると言われている人物だからこそ、この解消方法を正しく書き残すことが出来たと言われています。